「良いビジネス・アイディアはどこから生まれるのか…」
アントレプレナーにとっての永遠の課題であり、そして永久に定型の答えが出ない問いでもあります。
しかし、その逆に「アイディアがどこで失敗しているのか」はそれなりに分析できます
ひとが「ビジネス・アイディア」と呼ぶ対象は、単なる思いつきの段階から、精巧に設計されたビジネスモデル、プレゼンテーションまで幅がありますが、最終的にはマーケットから見た時に価値あるプロポジションになっていなければいけません。
せっかくビジネスモデルが優れていようがプロポジションが適切でなければ良いビジネスには成長しないのです。
とても良い 着眼点をでビジネスの種を捕らえていても、プロポジションができないためにビジネスとして成功しない………
これは典型的なアントレプレナーのつまずきです。
良い種を見つけたとしても必ずしも成功が約束されないのは、このようにアントレプレナーは「自滅」していくケースが多いからです。
事業の発展に「キャズム」が存在しているように、アイディアの進化にもキャズムは存在しているのです。
アイディアがいきなり良いプロポジションになることはありません。
アイディアの種から良いプロポジションをひねり出していくためまで、いったい何をしなければいけないのでしょうか・・・
次の図で進化の過程を見ていきましょう。
新規事業を始める理由は人によっても企業によっても様々です。
しかし、どのような理由で始めたとしても、やりたいと思っていることに対して以下の5つを成立させなければなりません。
その5つとは、
- やりたいと思うアイディアが持つ圧倒的な差別化要因となる「価値」:バリュー化
- そのバリューを繰り返し再現可能にするためのパターン創造:パターン化
- そのパターンをどのような稼ぎの構造にしていくかというビジネスモデル設計:ビジネスモデル化
- ターゲットユーザにあなたのバリューを認知してもらうための提案設計:プロポジション化
- ステークホルダにバリューとビジネスモデルを理解してもらうための資料作成:プレゼンテーション化
です。
良いアイディアがビジネスとして成功を収めるためには、この5つのステップを正確に成立させていく必要があるのです。
ご覧の通り、それぞれの行程では必要となる知識も異なりますから、これを全部ひとりで完了するのはいかに大変なことなのかが分かります。
特に左脳が発達したエンジニアにとって、ターゲットユーザへの共感力や言語化能力はとてもハードルが高い要求です(笑)
でも、アイディアがこうしたプロセスを経て成功する事業案へと進化することを知ってさえいれば、自分がつまずいた時に「どこ」でつまずいているかを振り返ることができます。
問題のある箇所を特定して自力で巻き返せばいいですし、もしひとりで出来ないのであれば他人の力を借りてでも乗り越えさえすれば、成功はどんどん近づいてくるのです。
アイディアが事業化するまでのプロセスを理解することと同じように、自分がどこでつまずいているのかを的確に把握するのはとても困難です。
自分で気づくには思い入れが強すぎますし、仲間だと同情が入りすぎる。かといってマーケット(アンケートなど)からは質の低いフィードバックしか返ってきません。
そこで、上記プロセスに基づく「ビジネスアイディア・クリニック by “Lean Startup Japan”」を、1年2ヶ月ぶりに朝会形式で開催します!
今回は、参加者のビジネスモデルをじっくりと伺ってつまずき箇所を発見したいので、マンツーマンで実施しようかと思います。
考えているビジネス・アイディアをお聞かせ頂き、マーケットが歓迎するプロポジションや投資家が前のめりになるプレゼンテーションになるまでに引っかかっている箇所を見極めましょう。
お申し込みはこちらから、ご参加ご希望のイベントへお申し込みください。
チームの場合は複数名でご参加頂いても構いません。お申し込み時に人数をお知らせください。
※会議室の都合で最大人数は8名になります。
場所はVOYAGE GROUP会議室です。
当面は週1回の開催を考えていますが、もしニーズが多ければ回数は増やします。
また、不定期に夜会も設定しようかと思いますので、Doorkeeperでフォロー頂いてチェックをお願いします。
みなさまのアイディアを楽しみにしてます!